アーク溶接,溶接機,方法,種類,記号,TIG,ガス,スポット,継手,開先等-JIS規格

 

その他の試験



ガス腐食試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
ガス腐食試験は、溶接継手の試験の一種で、腐食試験のうち、ろう付(ろうを用いて母材をできるだけ溶融しないで行う溶接方法)による継手の腐食性を調べる試験の一種です。
ガス腐食試験は、ろう付継手を亜硫酸ガス雰囲気にさらすことによって、ガス中での腐食性を調べる試験です。

マクロ試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
マクロ試験は、溶接部に対する試験の一種で、溶接部の断面や表面の溶込み(母材の溶けた部分の最頂点と、溶接する面の表面との距離)、熱影響部(溶接・切断などの熱で組織、治金的性質、機械的性質などが変化を生じた、溶融していない母材の部分)、欠陥などの状態を肉眼で調べる試験のことです。
マクロ試験では、溶接部の断面や表面を研磨したり或いは腐食液で処理して観察します。

ミクロ試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
ミクロ試験は、溶接部に対する試験の一種で、溶接部の断面の金属組織などを調べる試験のことです。
ミクロ試験では、腐食液を使って処理した溶接部の断面を顕微鏡によって拡大観察します。

乾燥度試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
乾燥度試験は、溶接に関連する試験の一種で、はんだ付(ソルダリングともいい、はんだを用いて母材をできるだけ溶融しないで行う溶接方法)による継手において、はんだ付用フラックス残さの乾燥性を調べる試験のことです。
乾燥度試験については、『JIS Z 3197 はんだ付用フラックス試験方法』で、その方法、内容が規定されています。

外観試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
外観試験は、溶接部に対する試験のうち、外観の良否を調べる試験のことです。
外観試験は、特別な測定機器などを必要とせず、どこでも実施でき、迅速な検査結果が得られる有効な試験ですが、数値化が困難なものを取り扱うので、なるべくばらつきの出ないような試験方法を定めることが大切です。

広がり試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
広がり試験は、溶接に関連する試験の一種で、ろう或いははんだの母材へのぬれ性(溶けたろう、はんだ又はフラックスの母材面へのゆきわたりやすさの良否)及びフラックスの作用性を調べる試験のことです。
広がり試験については、『JIS Z 3191 ろうのぬれ試験方法』及び『JIS Z 3197 はんだ付用フラックス試験方法』 に、その方法、内容などが規定されています。

水溶液比抵抗試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
水溶液比抵抗試験は、溶接に関連する試験の一種で、はんだ付用フラックス(単にフラックスともいい、はんだ付の際に用いるフラックス)の中に含まれる導電性物質の量を調べるために行われる試験のことです。
水溶液比抵抗試験については、『JIS Z 3197 はんだ付用フラックス試験方法』 に、その方法、内容などが規定されています。

湿式腐食試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
湿式腐食試験は、溶接継手の試験の一種で、ろう付(ろうを用いて母材をできるだけ溶融しないで行う溶接方法)による継手の腐食性を調べる試験のことです。
湿式腐食試験では、ろう付継手に塩水噴霧を行ったり、ろう付継手を硫化ナトリウム水溶液に浸漬することによって、その腐食性を調べます。

溶接作業性試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
溶接作業性試験は、溶接材料の使用性能を調べるため試験のことです。
溶接作業性試験では、溶接を実際に行って、アーク、溶融池(溶接中アークなどの熱によってできた溶融金属のたまり)、スラグ(溶接部に生じる非金属物質)、スパッタ(溶接中に飛散するスラグ及び金属粒)、ヒューム(アーク溶接において高温で蒸発した金属やフラックスが大気中で冷却されて発生する微細な鉱物性粉塵)などの状態を観察することにより溶接材料の使用性能を判断します。

溶接技術検定とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
溶接技術検定は、溶接作業者として適切な技術をもっているかどうかを試験するための検定のことです。
JIS規格においては、以下の規格などで、溶接作業者の溶接技術検定における試験方法と判定基準が定められています。

溶接施工方法試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
溶接施工方法試験は、溶接部に対する試験の一種で、溶接施工要領書によって計画された施工要領、溶接施工方法によって期待した溶接継手が得られるかどうかを確認するための試験のことです。
溶接施工方法試験は、施工要領の正しさを確認するう上で有効な手段であり、JIS規格においては、『JIS Z 3040 溶接施工方法の確認試験方法 』が規定されています。

確認試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
確認試験は、溶接用語においては、溶接部の検査を実施するにあたって、適用する試験方法適否をあらかじめ確認する試験のことです。

絶縁抵抗試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
絶縁抵抗試験は、溶接に関連する試験の一種で、はんだ付用フラックス残さの高温高湿下における絶縁抵抗値を調べるために行われる試験のことです。
絶縁抵抗試験では、くし形パターンのある基板にフラックスを塗布後、はんだ付を行って、高温・高湿での絶縁抵抗値を測定します。
絶縁抵抗試験については、『JIS Z 3197 はんだ付用フラックス試験方法』 に、その方法、内容などが規定されています。

銅板腐食試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
銅板腐食試験は、溶接に関連する試験の一種で、腐食試験のうち、はんだ付用フラックス残さの加湿条件下での腐食の有無を評価する試験のことです。
銅板腐食試験は、銅板を用いて行われますが、その方法などについては、『JIS Z 3197 はんだ付用フラックス試験方法』 に規定されています。

銅鏡腐食試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
銅鏡腐食試験は、溶接に関連する試験の一種で、腐食試験のうち、銅鏡試験片を用いて、はんだ付用フラックス(単にフラックスともいい、はんだ付の際に用いるフラックス)の腐食性を調べる試験のことです。
銅鏡腐食試験については、『JIS Z 3197 はんだ付用フラックス試験方法』 に、その方法、内容などが規定されています。

電圧印加耐湿性試験とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、試験のその他の試験に定義される用語の一つです。
電圧印加耐湿性試験は、溶接に関連する試験の一種で、はんだ付用フラックス残さによるマイグレーションの発生の有無を確認するための試験のことです。
電圧印加耐湿性試験は、マイグレーション試験とも言われます。
電圧印加耐湿性試験(マイグレーション試験)については、『JIS Z 3197 はんだ付用フラックス試験方法』 に、その方法、内容などが規定されています。