レーザービーム切断
レーザービーム切断とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、ガス溶接及び熱切断の溶接・切断方法に定義される用語の一つです。
レーザービーム切断は、材料その他を切断する切断方法のうち、熱切断(熱を用い、材料を局部的に溶融又は燃焼して切断する方法の総称)に分類される切断方法の一種です。
レーザービーム切断は、単にレーザ切断(レーザー切断)とも言われ、レーザービームを熱源として切断を行う切断方法です。
レーザービーム切断(レーザー切断)は、レンズやミラーを用いて集光したレーザー光による光エネルギーが母材に吸収されることにより切断部の温度が上昇・溶融され、溶融部に高圧のアシストガスを噴射して溶液を吹き飛ばすことにより、狭い溝幅で高精度の切断を行うことができます。
アシストガス(補助ガス)として酸素を用いて積極的に酸化反応熱を利用するレーザビーム切断(レーザー切断)は、特に、レーザーガス切断とも言われ、炭素鋼などの切断方法として広く利用されている切断方法です。
レーザービーム切断(レーザ切断)の特徴としては、主に以下などが挙げられます。
・切断する材料の硬さや剛性を選ばず切断できる。
・熱影響、熱変形が小さい。
・高速切断が可能。
・ビームの発振を高速・高精度で制御できるので複雑形状切断や多数穴あけなどが容易にできる。
以上のような特徴から、レーザービーム切断(レーザー切断)は、高精度品質の切断加工に適した切断方法といえます。
レーザービーム切断(レーザー切断)は、ガス切断やプラズマ切断などの熱切断法では比較的不向きな薄板の切断や微細形状の加工においても高精度、高品質の切断を行うことが可能です。
JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、レーザービーム切断の定義は以下です。
分類: ガス溶接及び熱切断 ≫ 溶接・切断方法番号:7109
用語:レーザービーム切断
定義:
レーザービームの熱を利用して行う切断。非金属の切断にも用いられる。レーザ切断ともいう。対応英語(参考):
laser beam cuttingISO番号(参考):−