プラズマ切断
プラズマ切断とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、ガス溶接及び熱切断の溶接・切断方法に定義される用語の一つです。
プラズマ切断は、材料その他を切断する切断方法のうち、熱切断(熱を用い、材料を局部的に溶融又は燃焼して切断する方法の総称)に分類される切断方法の一種です。
プラズマ切断は、プラズマアーク(高密度の熱を発生させることができる機械的・電気的に収束されたプラズマ柱をもつアーク)の熱と高速のガス気流を用いて切断を行う切断方法です。
プラズマ切断は、ノズルによってアークを拘束して高温化し、切断部にエネルギーを集中させることによって母材を溶融させ、高速気流でそれを除去して切断する切断方法です。
プラズマ切断には、プラズマガスとして酸素を用いる酸素プラズマ切断や、空気を用いるエアプラズマ切断などがあります。
プラズマ切断に用いられるプラズマガスとしては、アルゴン、水素、窒素、酸素、空気などが用いられます。アルゴン、水素、窒素を用いる場合にはいずれも電気エネルギーを熱源としますが、酸素や空気を用いる場合には酸化反応熱も利用することができるので、切断効率が向上します。
JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、プラズマ切断の定義は以下です。
分類: ガス溶接及び熱切断 ≫ 溶接・切断方法番号:7108
用語:プラズマ切断
定義:
プラズマアークの熱及び気流を利用して行う切断(1215参照)。対応英語(参考):
plasma arc cutting;
arc plasma cuttingISO番号(参考):−