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熱影響部




熱影響部とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、溶接一般の共通に定義される用語の一つです。
熱影響部は、溶接や切断などによる熱で組織(機械的性質など)に変化を生じ部分で、溶接部においては下図のように、母材と溶接金属の中間部分になります。
一般的に溶接を施した部分は、下図のように溶接金属と熱影響部からなる溶接部と熱影響部の外側の領域で熱影響を受けない母材との、異なる性質をもつ金属の連続的な集合体となります。
溶接部における熱影響部での組織・性質・機械的性質の変化としては、硬さや切欠きじん性(衝撃値)に大きな変化をもたらします。
熱影響部は、”Heat-Affected Zone”の略から、”HAZ”とも言われます。

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、熱影響部の定義は以下です。

分類:一般 ≫ 共通

番号:1202

用語:熱影響部

定義:
溶接・切断などの熱で組織、や(治)金的性質、機械的性質などが変化を生じた、溶融していない母材の部分。

対応英語(参考):
heat-affected zone

ISO番号(参考):−

溶接金属、熱影響部の模式図
溶接金属、熱影響部の模式図