溶射
溶射とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、溶射に定義される用語の一つです。
溶射は、金属又は非金属の溶射材料を母材の表面に吹き付けることによって皮膜を形成する方法であり、コーティング技術の一種です。溶射の方法にはいくつかありますが、主な溶射方法としては、アーク式溶射、プラズマ溶射、フレーム溶射、溶接棒式溶射、溶線式溶射、粉末式溶射、爆発溶射などがあります。
溶射加工を行う目的としては、耐磨耗(アブレシブ摩耗、摺動摩耗、凝着摩耗)や耐腐食性の向上、摩耗や腐食で損傷した部分の形状復元、耐熱対策(断熱など)に利用されます。
JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、溶射の定義は以下です。
分類: 溶射番号:9001
用語:溶射
定義:
溶融又はそれに近い状態の金属又は非金属溶射材料を母材の表面に吹き付けて皮膜を形成する方法。溶射材料の形状には粉末、棒、ワイヤなどがある。対応英語(参考):
thermal sprayingISO番号(参考):−