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溶接ヒューム




溶接ヒュームとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、安全・衛生の溶接ヒュームに定義される用語の一つです。
溶接ヒュームは、単にヒュームと言われる場合もありますが、高温で蒸発した金属やフラックスが大気中で冷却されて発生する微細な鉱物性粉塵のことです。
溶接ヒュームは人体に非常に有害で、溶接ヒュームを多量に吸引すると、急性症状としては金属熱が現れたり、慢性症状としては塵肺にかかる恐れがあります。

溶接ヒュームは粉塵が煙状になって発生するので、溶接作業者だけでなく工場内であれば周囲作業者にも危険を及ぼす可能性があるので適切な対策が必要です。
具体的には、適切な溶接材料や溶接方法を選定して溶接ヒュームの発生量を低減させたり、発生したヒュームを換気(全体換気や局所排気)によって排除する必要があります。

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、溶接ヒュームの定義は以下です。

分類: 安全・衛生 ≫ 溶接ヒューム

番号:8101

用語:溶接ヒューム

定義:
溶接又は切断時の熱によって蒸発した物質が冷却されて固体の微粒子となったもの。

対応英語(参考):
welding fumes

ISO番号(参考):−