ワインカップ形溶込み
ワインカップ形溶込みとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、特殊の溶接の電子ビーム溶接に定義される用語の一つです。
ワインカップ形溶込みは、溶接用語においては特殊の溶接に分類される電子ビーム溶接(真空中で発生させた高速の電子ビームを当て、その衝撃発熱を利用して行う溶接)における溶接現象の一つです。
ワインカップ形溶込みは、電子ビーム溶接の際の溶込みの形態です。
電子ビーム溶接による溶込みは、深い溶込みが得られますが、その溶込み形状がワインカップの形をしているためにワインカップ形溶込みといわれます。
JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、ワインカップ形溶込みの定義は以下です。
分類: 特殊の溶接 ≫ 電子ビーム溶接番号:5319
用語:ワインカップ形溶込み
定義:
電子ビームによる深溶込み作用と、ビーム進行方向と反対側にたい(堆)積される溶融金属の伝熱作用との合成によって生じるワインカップ形の溶込み。対応英語(参考):
wine cup type penetrationISO番号(参考):−