高周波抵抗溶接
高周波抵抗溶接とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、抵抗溶接の溶接方法に定義される用語の一つです。
高周波抵抗溶接は、抵抗溶接(溶接継手部に大電流を流し、ここに発生する抵抗熱によって加熱し、圧力を加えて行う溶接)の一種で、溶接継手に加圧力を与えながら高周波電流による抵抗熱で接合を行う抵抗溶接のことです。
高周波抵抗溶接には、母材の溶接継手に供給する高周波電流の供給の仕方により、以下の参考図のように、接触子を用いて直接接合端縁に供給する高周波接触抵抗溶接と、コイルを用いて誘導によって供給する高周波誘導抵抗溶接とがありますが、電縫管の溶接によく用いられる抵抗溶接です。
JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、高周波抵抗溶接の定義は以下です。
分類: 抵抗溶接 ≫ 溶接方法番号:3125
用語:高周波抵抗溶接
定義:
溶接継手を加圧しながら高周波電流を母材の接合端縁に直接又は誘導によって供給し、その抵抗発熱によって行う溶接で、主として電縫管の溶接に用いられる。高周波接触抵抗溶接[図a)参照]と高周波誘導抵抗溶接[図b)参照]とがある。対応英語(参考):
high frequency resistance welding;
high frequency contact resistance welding;
high frequency induction resistance welding;
induction welding;
HF resistance weldingISO番号(参考):857の1.3.7
高周波接触抵抗溶接(図a)と高周波誘導抵抗溶接(図b)の参考図
高周波抵抗溶接の関連図