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フォイルシーム溶接




フォイルシーム溶接とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、抵抗溶接の溶接方法に定義される用語の一つです。
フォイルシーム溶接は、抵抗溶接(溶接継手部に大電流を流し、ここに発生する抵抗熱によって加熱し、圧力を加えて行う溶接)の一種で、シーム溶接(抵抗溶接の一種で、ローラ電極を用いて加圧及び通電を行い、電極を回転しながら継手に沿って連続的に行う溶接)の一つです。
フォイルシーム溶接は、通常のシーム溶接のように電極としてローラ電極を用いることにより溶接継手を連続的に溶接する方法ですが、以下の参考図b)のように、母材の板端突合せて上下両面にフォイル(箔)をセットして、ローラ電極(円板電極)によってシーム溶接を行う溶接方法です。
フォイルシーム溶接は、継手部を突き合わせることから、フォイルバットシーム溶接とも言われます。

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、フォイルシーム溶接の定義は以下です。

分類: 抵抗溶接 ≫ 溶接方法

番号:3117

用語:フォイルシーム溶接

定義:
板端を突き合わせておき、突合せ部の上・下両面にフォイル(箔)と呼ばれる幅の狭い薄いテープを置き、板をしっかりとクランプして置いて、上・下の円板電極によってシーム溶接していく方法。フォイルバットシーム溶接ともいう[3116図b)参照]。

対応英語(参考):
foil seam welding;
foil butt-seam welding;
tape butt-seam welding

ISO番号(参考):−

マッシュシーム溶接(図a)、フォイルシーム溶接(図b)の参考図
マッシュシーム溶接(図a)、フォイルシーム溶接(図b)の参考図