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高温割れ




高温割れとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接部の欠陥に定義される用語の一つです。
高温割れは、溶接部における溶接欠陥のうち、割れ状となって発生する溶接割れの一種です。
高温割れは、溶接金属或いは熱影響部が高温にあるときに発生する割れで、一般には凝固割れと液化割れとに分けられます。
凝固割れは、溶接金属が凝固時の収縮応力に耐え切れずに開口することによって発生する割れで、液化割れは、熱影響部の結晶粒界の低融点化合物が局部的に溶融して開口することによって発生する割れと言われています。
主な高温割れには、クレータ割れ、縦割れ、梨形ビード割れなどの溶接割れがあります。

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、高温割れの定義は以下です。

分類: アーク溶接 ≫ 溶接部の欠陥

番号:2817

用語:高温割れ

定義:
溶接部の凝固温度範囲又はその直下のような高温で発生する割れ。

対応英語(参考):
hot crack

ISO番号(参考):−