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溶接割れ




溶接割れとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接部の欠陥に定義される用語の一つです。
溶接割れは、溶接部における溶接欠陥の一種で、割れ状となって発生する溶接欠陥のことです。
溶接割れには、表面に割れが発生する表面欠陥としての溶接割れと、欠陥が表面からは確認できない内部欠陥としての溶接割れとの両方があります。
溶接割れは、静的強さ、構造物の延性、疲れ強さ、ぜい性破壊、腐食、応力腐食割れ、腐食疲れなどの溶接部の性能に影響を及ぼしうる最も重大な溶接欠陥の一つです。

溶接割れは、発生するタイミングにより大別すると以下のように分けられます。
・溶接施工時の割れ(高温割れ、低温割れなど)
・溶接後熱処理時の割れ(再熱割れなど)
・使用中に溶接部に発生する割れ

また、主な溶接割れには以下のような溶接割れがあります。
・縦割れ
・横割れ
・ビード下割れ
・止端割れ
・高温割れ
・低温割れ
・再熱割れ
・ルート割れ
・クレータ割れ
・ラメラテア
・応力腐食割れ

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、溶接割れの定義は以下です。

分類: アーク溶接 ≫ 溶接部の欠陥

番号:2812

用語:溶接割れ

定義:
溶接部に生じる割れ状の欠陥で、2813縦割れ〜2822ラメラテアの例がある。

対応英語(参考):
weld crack;
cracks

ISO番号(参考):6520の100