タングステンの巻込み
タングステンの巻込みとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接部の欠陥に定義される用語の一つです。
タングステンの巻込みは、溶接部における溶接欠陥の一種で、ティグ溶接(TIG溶接:非溶極式のイナートガス溶接で、タングステン又はタングステン合金を電極とする溶接)において、タングステン電極が溶け落ちて溶接ビード中に混入することによる溶接欠陥のことです。
JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、タングステンの巻込みの定義は以下です。
分類: アーク溶接 ≫ 溶接部の欠陥番号:2808
用語:タングステンの巻込み
定義:
ティグ溶接において、溶接のスタート時、過大溶接電流を用いたためなどで、タングステン電極の一部が溶け、ビード中に混入すること。対応英語(参考):
tungsten inclusionISO番号(参考):−