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ブローホール




ブローホールとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接部の欠陥に定義される用語の一つです。
ブローホールは、溶接部における溶接欠陥の一種で、溶着金属(溶加材から溶接部に移行した金属)の中に発生する球状の空洞(気孔)のことです。
アーク溶接では溶接部はアーク雰囲気中で溶融金属が高温にさらされるので、多くの酸素、水素、窒素などのガスを吸収し、それらのガスが表面に浮き上がる前に凝固することによってできる空洞(気孔)がブローホールになります。

鋼の場合のブローホールの原因は、一酸化炭素と水素ガス主な要因と言われています。
また、アルミニウム溶接金属の場合には、水素によるブローホールが発生しやすく、施工上の問題になりますが、ブローホールの発生原因になる水素源には以下のようなものがあります。
・アーク溶接中の周辺空気中の水分。
・母材、溶接ワイヤ表面に付着・吸着した水分、有機物などが分解して発生する水素。
・母材、溶接ワイヤに固溶する水素。
・溶接に使用するシールドガス中に含まれる水分。

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、ブローホールの定義は以下です。

分類: アーク溶接 ≫ 溶接部の欠陥

番号:2805

用語:ブローホール

定義:
溶着金属中に生じる球状又はほぼ球状の空洞。

対応英語(参考):
blowhole;
gas pore

ISO番号(参考):6520の2011