アーク溶接,溶接機,方法,種類,記号,TIG,ガス,スポット,継手,開先等-JIS規格

 

スラグ巻込み




スラグ巻込みとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接部の欠陥に定義される用語の一つです。
スラグ巻込みは、溶接部における溶接欠陥の一種で、欠陥が表面からは確認できない内部欠陥の一つです。
スラグ巻込みは、溶融スラグ(溶接部に生じる非金属物質)が浮上せずに溶着金属(溶加材から溶接部に移行した金属)の中、或いは母材との融合部にスラグが残ることによる溶接欠陥です。
スラグ巻込みを防止するには、前層(又は前パス)のスラグの十分な除去、スラグの先行防止、次の層(又は次のパス)の溶接前の形状修正、適正な運棒、棒角度及びウィービング法での施工などの対策が有効とされます。

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、スラグ巻込みの定義は以下です。

分類: アーク溶接 ≫ 溶接部の欠陥

番号:2804

用語:スラグ巻込み

定義:
溶着金属中又は母材との融合部にスラグが残ること。

対応英語(参考):
slag inclusion

ISO番号(参考):6520の301