オーバーラップ
オーバーラップとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接部の欠陥に定義される用語の一つです。
オーバーラップは、溶接部における溶接欠陥の一種で、欠陥が表面からも確認できる表面欠陥の一つです。
オーバーラップは、以下の参考図のように、溶着金属(溶加材から溶接部に移行した金属)が止端(母材の面と、溶接ビードの表面とが交わる点)で母材に融合しないで重なることによって発生する溶接欠陥です。
オーバーラップは、疲れ強さ、腐食、応力腐食割れ、腐食疲れなどの溶接部の性能に影響を及ぼしうる溶接欠陥です。
JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、オーバーラップの定義は以下です。
分類: アーク溶接 ≫ 溶接部の欠陥番号:2802
用語:オーバーラップ
定義:
溶着金属が止端で母材に融合しないで重なった部分。対応英語(参考):
overlapISO番号(参考):6520の506
オーバーラップの参考図