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アンダカット




アンダーカットとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接部の欠陥に定義される用語の一つです。アンダーカットは、溶接の止端に沿って母材が掘られて、溶着金属{溶加材から溶接部(溶接金属及び熱影響部を含んだ部分)に移行した金属}が満たされないで溝となって残っている部分のことで、溶接欠陥の一種です。

アンダーカットの発生を防止するためには以下のような対策が有効とされます。
・適正電流の採用。
・適正な溶接棒ねらい位置、角度、アーク長の保持。
・適正な溶接速度。
・溶接姿勢に応じた溶接棒種と棒径の選定。
・ウィービング条件を適正範囲に抑える。
・なるべく下向姿勢での溶接を行う。

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、アンダカットの定義は以下です。

分類:アーク溶接 ≫ 溶接部の欠陥

番号:2801

用語:アンダカット

定義:
溶接の止端に沿って母材が掘られて、溶着金属が満たされないで溝となって残っている部分。

対応英語(参考):
undercut

ISO番号(参考):6520の5011、5012

アンダカットの参考図
アンダカットの参考図