前面すみ肉溶接
前面すみ肉溶接とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接施工に定義される用語の一つです。
前面すみ肉溶接は、溶接部に作用する荷重(応力)の方向によって分類した、すみ肉溶接(ほぼ直交する二つの面を溶接する三角形の断面をもつ溶接)の一種です。
前面すみ肉溶接は、以下の参考図のように、溶接線(ビード、溶接部を一つの線として表すときの仮定線)の方向が、伝達する荷重(応力)の方向にほぼ直角に溶接されるすみ肉溶接です。
JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、前面すみ肉溶接の定義は以下です。
分類:アーク溶接 ≫ 溶接施工番号:2717
用語:前面すみ肉溶接
定義:
溶接線の方向が、伝達する応力の方向にほぼ直角なすみ肉溶接。対応英語(参考):
fillet weld in normal shear;
front fillet weldISO番号(参考):−
前面すみ肉溶接の参考図