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すみ肉溶接




すみ肉溶接とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接施工に定義される用語の一つです。
すみ肉溶接は、すみ肉継手(ほぼ直交する二つの面を溶接する三角形状の断面をもつ溶接継手)で行う溶接のことです。
すみ肉溶接を行う溶接継手には、重ね継手(母材の一部を重ねた溶接継手)、T継手(一つの板の端面を他の板の表面に載せて、T形のほぼ直角となる溶接継手)、十字継手(十字形となる溶接継手)、角継手(2母材をほぼ直角にL字形に保つ、その角の溶接継手)などの溶接継手があります。

すみ肉溶接には、断面の形状によって、とつすみ肉溶接や、へこみすみ肉溶接があります。
また、すみ肉溶接部に作用する荷重(応力)の方向によって、前面すみ肉溶接、側面すみ肉溶接、斜方すみ肉溶接などに分類されます。
そのほかには、連続すみ肉溶接、千鳥断続すみ肉溶接、並列断続すみ肉溶接などのにも分類されます。

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、すみ肉溶接の定義は以下です。

分類:アーク溶接 ≫ 溶接施工

番号:2714

用語:すみ肉溶接

定義:
重ね継手、T継手、十字継手、角継手などにおいて、ほぼ直交する二つの面を溶接する三角形の断面をもつ溶接。

対応英語(参考):
fillet weld

ISO番号(参考):−