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フェライト量




フェライト量とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接現象に定義される用語の一つです。
フェライト量は、オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属中に含まれるフェライト組織の含有量のことです。
オーステナイト系ステンレス鋼の溶接部は、凝固割れ(高温割れの一種である溶接欠陥の一つ)が起こりやすい鋼ですが、溶接金属に発生する割れの防止のためには、溶接金属中のフェライト量が約5〜10%であれば効果的であるといわれていますが、フェライトは他の弊害(耐食性の劣化など)ももたらすので過大にならないようにする必要があります。

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、フェライト量の定義は以下です。

分類:アーク溶接 ≫ 溶接現象

番号:2686

用語:フェライト量

定義:
オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属中に含まれるフェライト組織の含有量。測定方法は、磁気的な方法及び組織図による方法がある。

対応英語(参考):
ferrite content

ISO番号(参考):−