拡散性水素
拡散性水素とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接現象に定義される用語の一つです。
拡散性水素は、溶接金属(溶接部の一部で、溶接中に溶融凝固した金属)の部分の結晶格子内を自由に移動できる原子状の水素のことです。
溶接金属中の水素量が増加すると、低温割れ(溶接後、溶接部の温度が常温付近に低下してから発生する割れの総称)の発生原因ともなります。
JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、拡散性水素の定義は以下です。
分類:アーク溶接 ≫ 溶接現象番号:2681
用語:拡散性水素
定義:
溶接金属部の結晶格子内を自由に移動できる原子状の水素。対応英語(参考):
diffusible hydrogenISO番号(参考):−