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溶接記号




溶接記号とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接現象に定義される用語の一つです。
溶接記号は、溶接の種類、開先の形状・寸法、工場溶接と現場溶接の区別など、溶接に関する事項を図面(設計図面)によって指示するための記号のことです。
溶接記号は、JIS規格においては、以下のJIS規格に規定されています。
『 JIS Z 3021 溶接記号 Symbolic Representation of Welds 』
JIS Z 3021 溶接記号 には、基本記号や補助記号などの溶接記号の規定とその記載例が一覧されて表にまとめられて解説されています。

例えば、基本記号には溶接部の形状を表す記号として、以下の形状の溶接記号が規定されています。
・両フランジ形
・片フランジ形
・I形
・V形、X形(両面V形)
・レ形、K形(両面レ形)
・J形、両面J形
・U形、H形(両面U形)
・フレアV形、フレアX形
・フレアレ形、フレアK形
・すみ肉
・プラグ、スロット
・ビード肉盛
・スポット、プロジェクション、シーム

基本記号の記載方法としては、以下の図のように、溶接する側が矢の側又は手前側のときは基線の下側に(下図 a)参照)、矢の反対側又は向こう側のときは基線の上側に(下図 b)参照)密着して記載するように規定されています。

図 a)矢の側又は手前側の溶接
図 a)矢の側又は手前側の溶接

図 b)矢の反対側又は向こう側の溶接
図 b)矢の反対側又は向こう側の溶接

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、溶接記号の定義は以下です。

分類:アーク溶接 ≫ 溶接現象

番号:2624

用語:溶接記号

定義:
溶接を図によって指示するための記号(JIS Z 3021 参照)。

対応英語(参考):
welding symbol

ISO番号(参考):−