グロビュール移行
グロビュール移行とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接現象に定義される用語の一つです。
グロビュール移行は、溶滴移行の一種で、電極(溶極)となる溶接ワイヤの先端がアーク熱によって溶融し、溶滴が大きな粒となって母材へ移行する溶滴移行のことです。
グロビュール移行の溶滴は、電極(溶極)の直径かそれ以上の大きな溶滴となって移行します。
グロビュール移行は、一般にはスパッタは多く、低水素系溶接棒、炭酸ガスアーク溶接、小電流のマグ溶接・ミグ溶接などに見られます。
JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、グロビュール移行の定義は以下です。
分類:アーク溶接 ≫ 溶接現象番号:2613
用語:グロビュール移行
定義:
アークによって溶けた溶接ワイヤ先端が大きな粒となって母材へ移行すること。対応英語(参考):
globular transferISO番号(参考):−