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短絡移行




短絡移行とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接現象に定義される用語の一つです。
短絡移行は、電極(溶極)となる溶接ワイヤの先端が母材と短絡して溶融金属が母材へ移行する現象のことです。電極の溶滴が溶融池(溶接中アークなどの熱によってできた溶融金属のたまり)と接触し、瞬間的にアークが消滅して橋絡状態となって、ピンチ力や表面張力によってこの部分がちぎれて、間欠的に移行します。
ショートアーク溶接(短絡アーク溶接)は、この短絡移行の現象を利用しています。

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、短絡移行の定義は以下です。

分類:アーク溶接 ≫ 溶接現象

番号:2612

用語:短絡移行

定義:
溶接ワイヤの先端が母材と短絡して、溶融金属が母材へ移行すること。

対応英語(参考):
short circuiting transfer;
dip transfer

ISO番号(参考):−