溶滴移行
溶滴移行とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接現象に定義される用語の一つです。
溶滴移行は、それ自身が溶融・消耗するような消耗電極(溶極ともいい、アーク溶接・切断において、アーク中で溶融する電極)である溶接棒や溶接ワイヤの先端から溶融金属が母材に移行する現象のことです。
溶滴移行の移行形態には、溶接法や溶接条件によっていくつかの形態があります。例えば、ガスシールドアーク溶接の主な移行形態には、グロビュール移行(ドロップ移行、反発移行)、スプレー移行(プロジェクテッド移行、ストリーミング移行など)、短絡移行などがあります。
JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、溶滴移行の定義は以下です。
分類:アーク溶接 ≫ 溶接現象番号:2610
用語:溶滴移行
定義:
溶接棒又は溶接ワイヤの先端から母材側へ溶融金属が移行すること。対応英語(参考):
droplet transfer;
metal transferISO番号(参考):−