溶滴
溶滴とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接現象に定義される用語の一つです。
溶滴は、それ自身が溶融・消耗するような消耗電極(溶極ともいい、アーク溶接・切断において、アーク中で溶融する電極)である溶接棒や溶接ワイヤの先端から溶融して母材に移行する溶けた金属粒のことです。
溶滴は、消耗電極である溶接ワイヤや溶接棒を通して流れる電流による抵抗加熱とアーク熱によって、電極が溶融されることによって発生します。
一般的には、電極から移行する溶滴の大きさが大きすぎたり、ふぞろいになると、アークが不安定になります。
JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、溶滴の定義は以下です。
分類:アーク溶接 ≫ 溶接現象番号:2609
用語:溶滴
定義:
溶接棒又は溶接ワイヤの先端から母材に移行する溶けた金属の粒。対応英語(参考):
dropletISO番号(参考):−