アーク溶接,溶接機,方法,種類,記号,TIG,ガス,スポット,継手,開先等-JIS規格

 

磁気吹き




磁気吹きとは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、アーク溶接の溶接現象に定義される用語の一つです。
磁気吹きは、アークブローとも言われ、アーク溶接における溶接現象の一つで、アークが電流の磁気作用によって偏向する現象のことです。
磁気吹きは、溶接電流によって生じる磁界や母材の残留磁気がアーク柱の電流に非対称に作用することによって起こります。特に、開先底部やT継手を直流アーク溶接する場合に、継手の始端、終端で起こりやすい現象です。
磁気吹きは、母材の磁化防止や脱磁処理、母材へのケーブル接続を対称的にすることなどによって軽減されます。

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、磁気吹きの定義は以下です。

分類:アーク溶接 ≫ 溶接現象

番号:2607

用語:磁気吹き

定義:
アークが電流の磁気作用によって片寄る現象。アークブローともいう。

対応英語(参考):
(magnetic) arc blow

ISO番号(参考):−