常温圧接
常温圧接とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、溶接一般の溶接方法に定義される用語の一つです。
常温圧接は、固相接合法に分類される圧接(溶接継手に大きな機械的圧力を加えて行う溶接方法の総称。加圧溶接の略称)の一種です。
常温圧接は、電流や加熱などの手段で温度変化を与えることなく、常温の状態で圧接することから、冷間圧接(Cold Welding 又は、Cold Pressure Welding)とも言われます。
常温圧接では、一般的に溶接を行う母材として延性のある材料を対象とし、室温状態で母材を強く圧縮することにより接合部を局部的に塑性変形させて圧接します。
JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、常温圧接の定義は以下です。
分類: 一般 ≫ 溶接方法番号:1121
用語:常温圧接
定義:
外部から加熱又は電流を加えることなく、延性材料の境界部を、室温のままで、強く圧縮して、局部的に塑性変形させて圧接する方法。重ね溶接と突合せ溶接とがある。融点の高い金属では、補助的に加熱して行うことがある。対応英語(参考):
cold pressure welding;
cold weldingISO番号(参考):857の1.5.7