レーザビーム溶接
レーザビーム溶接(レーザービーム溶接)とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、溶接一般の溶接方法に定義される用語の一つです。
レーザビーム溶接(レーザービーム溶接)は、集光された高エネルギー密度熱源のレーザビーム(レーザービーム)を当ててその光エネルギーにより溶接部を加熱して行う溶接です。単に、レーザ溶接(レーザー溶接)とも言います。
レーザ光源(レーザー光源)として、CO2レーザ(CO2レーザー)を用いるCO2レーザビーム溶接(CO2レーザービーム溶接)や、YAGレーザ(YAGレーザー)をもちいるYAGレーザビーム溶接(YAGレーザービーム溶接)などのレーザー溶接があります。
なお、YAGレーザーのYAGとは、Yittrium(イットリウム)、Aluminium(アルミニウム)、Garnet(ガーネットの頭文字をとった略です。
レーザビーム溶接(レーザービーム溶接)は、入熱量が少なく、高速で非常に深い溶け込み深さが得られる、溶接熱影響が非常に少ない、溶接変形が少ない、などの特徴があります。
レーザビーム溶接(レーザービーム溶接)は、溶接方法としては、融接(溶融溶接の略。溶接状態において材料に機械的圧力を加えずに行う接合方法の総称。アーク溶接、ガス溶接、抵抗溶接、テルミット溶接などがある。)に分類される高エネルギービーム溶接の一種です。
JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、レーザビーム溶接の定義は以下です。
分類:一般 ≫ 溶接方法番号:1108
用語:レーザビーム溶接
定義:
レーザビームを当て、その光エネルギーで行う溶接。CO2レーザビーム溶接、YAGレーザビーム溶接などがある。レーザ溶接ともいう。対応英語(参考):
laser beam welding;
CO2 laser beam welding;
YAG laser beam weldingISO番号(参考):857の1.6.6