アーク溶接,溶接機,方法,種類,記号,TIG,ガス,スポット,継手,開先等-JIS規格

 

融接




融接とは、溶接技術の分野において術語として用いられる溶接用語で、溶接一般の溶接方法に定義される用語の一つです。
融接とは、溶融溶接の略称で、溶接状態において、機械的圧力などは特に加えずに、母材の溶接しようとする部分を加熱し、母材或いは母材と溶接棒などの溶加材とを融合させて溶接金属(溶接部の一部で溶接中に溶融凝固した金属)を作り、これを凝固させて接合する溶接方法のことです。
融接の最も代表的な溶接方法には、アークを熱源とするアーク溶接があります。
代表的なアーク溶接としては、被覆アーク溶接、TIG溶接(ティグ溶接)、ガスシールドアーク溶接(ミグ溶接、マグ溶接)、サブマージアーク溶接、セルフシールドアーク溶接、スタッド溶接、エレクトロガスアーク溶接などがあります。
アーク溶接以外の融接(溶融接合)としては、抵抗溶接、電子ビーム溶接やレーザー溶接などの高エネルギービーム溶接、エレクトロスラグ溶接、ガス溶接、超音波溶着、テルミット溶接などがあります。

JIS規格 溶接用語(JIS Z 3001)における、融接の定義は以下です。

分類:一般 ≫ 溶接方法

番号:1103

用語:融接

定義:
溶接状態において材料に機械的圧力を加えずに行う接合方法の総称で、溶融溶接の略称。この溶接には、アーク溶接、テルミット溶接、一部のガス溶接、その他がある。

対応英語(参考):
fusion welding

ISO番号(参考):857の1.1